コラム
事務局だより<No.25> 第15回通常総会が開催されました。
2023年8月10日
2023年8月1日に第15回通常総会がハイブリッド(対面+オンライン)にて19会員の
参加のもと開催されました。
昨年度(2022.7~2023.6)は、継続するコロナ禍の中、活動に制限はありましたが
(例えばシンポジウムの開催中止など)、7月に「ポイント型光ファイバセンサ建設分野
向けマニュアル」を発刊、12月には新たな試みとして無料WEBセミナーを開催し150名
を超える参加がありました。また、海外への情報発信(ビジネス支援を含む)として、
ホームページの英文化が完了しています。これらの活動に加え、光ファイバセンサ国際
会議OFS-28の支援、定例会/理事会/総会、ホームページやメールマガジンによる情報発
信などを進めてきました。
今年度(2023.7~2024.6)は、例年の活動に加え、メンテナンスレジリエンス展への
出展(7月)、無料WEBセミナー(チュートリアル)の開催(10月)、インボイス制度・
電子帳簿保存法への対応、そして、11月に開催されるOFS-28の成功に向けて注力します。
また、光ファイバセンサ普及WG活動として、ユーザが光ファイバセンサを安心して使用
できるための必要なエビデンス(主に、長期活用事例、長期信頼性、校正方法など)の
整備を進めます。
総会終了後の講演会では、古敷谷様(NTTアクセスサービスシステム研究所)より「通
信用光ファイバケーブルへの光ファイバ分布センシング技術の適用技術」についての講演
があり、NTTにおいてこれまでに取り組んできた通信用光ファイバケーブルを測定対象と
した光ファイバ分布センシング技術について、その概要、特徴と各種測定事例について紹
介がありました。さらに、現在NTTが主導的に進めているIOWN(Innovative Optical
and Wireless Network)構想におけるIOWN GLOBAL FORUM / 光ファイバセンシング
タスクフォースの活動も紹介されました。
また笠原様(エンジニアリング協会、静岡大学防災総合センター、東京大学名誉教授)
より「光ファイバセンシング(DAS、DTS)による地下構造探査」について講演があり、
光ファイバを用いたセンシング技術(DTS、DAS)の進展は著しく、数m間隔でデータ取
得ができることは革新的であり、これらを用い、地熱地帯の地下構造の解明が可能になっ
たとの紹介がありました。一方、300℃を超える温度では光ファイバ中への水素の拡散が
著しいとの指摘がありました。
講演会終了後、お二人の講師のも参加いただき、3年半ぶりの技術交流会を行いました。
久しぶりの対面での議論で会場は大いに盛り上がりました、
(事務局長)