コラム
事務局だより<No.5> 東京大学・保立和夫教授 最終講義に参加して
2017年3月10日
最終講義「システムフォトニクス物語」の中身を少々、、、
幼少時代の「保立坊や」はラジオを直すと言っては壊し、カメラを直すと言っては壊す少年だったとか。大学院で「光ファイバ」と出会い、博士課程での成果、恩師への思い、恩師からの教えなどを多くの事例をもとにお話しされました。研究分野における、わが国初の光ファイバジャイロ、「痛みの分かる材料・構造の為の光ファイバ神経網技術」(光波コヒーレンス関数の合成法(光ファイバセンサ分野))等の成果は多くの人が知るところでもあります。
「学びて思わざれば則ち罔し(くらし)、思いて学ばざれば則ち殆し(あやうし)。」を引用され、学び・考えることの重要性を(上手な)落語も交えながら、論語の教えを紹介されました。
工学(エンジニアリング)は、「出来そうもないことを可能にする。物理を使って手品をする。」ことであり、「さあ、一緒に手品をしましょう!! 手品のタネは「知識」。そして「工夫」が必要。」と言う言葉で講義を締めくくられました。
保立教授は、東京大学を退官後、学校法人トヨタ学園・豊田工業大学 教授・副学長として、今後も研究・教育活動を継続されます。今後の益々の活躍を期待致します。
(事務局長)