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光ファイバセンサ概論(6)

基礎編<その1>(10)

基礎編<その2>(10)

基礎編<その3>(10)

基礎編<その4>(3)

設計編<その1>(10)

設計編<その2>(3)

施工保守編<その1>(10)

施工保守編<その2>(10)

施工保守編<その3>(7)

コラム(11)

基礎編<その3>

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17_分布型計測の後方散乱光の種類

事務局
光ファイバセンサのうち、光ファイバに沿ってすべての位置で計測ができるものを分布型計測と呼びます。

光は光ファイバ中を伝搬しながらあらゆる方向に散乱します。その散乱光のうち伝搬方向と逆方向に散乱するものを後方散乱光と呼び、観測される後方散乱光には、レーリー、ラマン、ブリルアン散乱光があり、これらの後方散乱光はそれぞれ表1に示す特徴があります。

表1 後方散乱光の持つ特徴
表1

分布型計測装置の特徴は、センサ部である光ファイバにパルス光を入射して計測する点です。

パルス光を入射してから後方散乱光が戻ってくるまでの時間差で、光ファイバのどの位置で発生した後方散乱光なのか(=位置情報)が判り、後方散乱光の光強度の変化量や周波数の変化量が光ファイバに加わる物理量(=歪や温度)に相当します。

これらの後方散乱光を、パルス光を光ファイバに入射してからの時間の関数として測定することにより、光ファイバ全長の物理量分布を計測することができるため、一般的に分布型計測と呼ばれています。

図1
図1 後方散乱光の波長スペクトラム

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