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光ファイバセンサ概論(6)

基礎編<その1>(10)

基礎編<その2>(10)

基礎編<その3>(10)

基礎編<その4>(3)

設計編<その1>(10)

設計編<その2>(3)

施工保守編<その1>(10)

施工保守編<その2>(10)

施工保守編<その3>(7)

コラム(11)

基礎編<その1>

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04_光ファイバセンサの寿命

事務局
光ファイバの寿命は、光ファイバが脆性材料であるため、光ファイバ製造時の微細傷と光ファイバケーブルの製造工程や布設時の張力、曲げならびに布設後の残留応力に依存します。

そこで、光ファイバの寿命を確保するために、光ファイバ使用時より高い応力で、光ファイバの低強度部分をあらかじめ故意に破断させて除去するスクリーニング試験を行い、光ファイバ素線の最低強度を保証しています。

このスクリーニングは、光ファイバの製造時や融着接続後の強度確認として行われています。実際には、スクリーニング強度として0.5~2%(伸び)の試験を行い、一般的な布設環境を考慮して20年間での破断確率(下記)を設計寿命としています。

式

光ファイバセンサでも同じ光ファイバを使用していますので、同じ寿命が期待できますが、光ファイバ自体をセンサとして使用する場合には、センサの構造(種類)ごとに、センサの使用環境(水、温度など)を考慮した耐久試験を実施するなど、センサとしての寿命を評価する必要があります。

なお、伝送路に使用する光ファイバケーブルは、使用環境に応じたケーブル構造を選択することで長期的な信頼性を確保できます。

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